
2026年10月2日、所沢いそのクリニック院長・磯野誠(泌尿器科専門医)の著書『薬に頼らず頻尿・尿もれを治す方法』(アチーブメント出版)が発売になりました。
この本は、YouTube「命をつなぐ予防医療チャンネル」の動画をご覧になった出版社の方からお声がけをいただき、生まれた一冊です。
頻尿・夜間頻尿・尿もれ・排尿困難の4つのタイプの見分け方、今日からできる7つの新習慣、そして「ここから先は病院へ」という受診の目安を、外来でお話ししている内容をもとにまとめました。
本記事では、この本を書いた理由と中身のポイント、そしてタイトルの「薬に頼らず」に込めた本当の意味をご紹介します。
この記事のポイント
- 『薬に頼らず頻尿・尿もれを治す方法』は2026年10月2日発売。Amazonでお求めいただけます
- トイレの悩みを「頻尿・夜間頻尿・尿もれ・排尿困難」の4タイプに分け、排尿日誌で見分けます
- 水分のタイミング・減塩・カフェインとアルコールの時間など「7つの新習慣」を、症状タイプ別の優先順位とともに紹介しています
- 「薬に頼らず」は薬を否定する意味ではありません。服薬中の方は自己判断で中止しないでください
『薬に頼らず頻尿・尿もれを治す方法』の書籍情報

| 書名 | 薬に頼らず頻尿・尿もれを治す方法 |
|---|---|
| 著者 | 磯野 誠(所沢いそのクリニック院長・泌尿器科専門医) |
| 出版社 | アチーブメント出版 |
| 発売日 | 2026年10月2日 |
| 主な内容 | 頻尿・夜間頻尿・尿もれ・排尿困難のタイプ別の原因と対策、排尿日誌のつけ方、7つの新習慣、管理栄養士と作った減塩レシピ、受診の目安 |
| 購入方法 | 全国書店、Amazon(商品ページはこちら)、所沢いそのクリニック院内 |
この本が生まれたきっかけ
実はこの本は、私から出版社に売り込んだものではありません。
YouTube「命をつなぐ予防医療チャンネル」の動画をご覧になった出版社の方から、「この内容を本にしませんか」とお声がけをいただいたことが始まりでした。
おかげさまで、チャンネル登録者は10万人を超えました。
動画を見て、コメントをくださり、登録してくださった皆さんがいなければ、この本は生まれていません。この場を借りて、心より御礼申し上げます。
なぜこの本を書いたのか

「もう年だから仕方ない」と、何年も我慢していませんか
外来で、患者さんからよく聞く言葉があります。「もう年ですから、仕方ないと思ってるんですけど……」。
- 夜中に何度もトイレで目が覚める
- 出かけた先では、まずトイレの場所を探してしまう
- くしゃみをした瞬間に、ヒヤッとする
それでも「年だから仕方ない」と自分に言い聞かせ、誰にも相談せずに何年も我慢してきた方が、本当にたくさんいらっしゃいます。
診察室でいつも感じるのは、症状の重さよりも「誰にも相談できずに、一人で抱え込んでいた時間」の長さです。もう少し早く正しい知識が届いていれば、ここまでつらい思いをしなくて済んだかもしれない。そう感じる場面に、何度も立ち会ってきました。
泌尿器科は、病院の中でもいちばん足を運びにくい診療科の一つだと思います。「おしっこのことなんて、家族にも言いたくない」という声もよく聞きます。だからこそ、病院に来る前の段階で正しい知識を知っていただきたいと考え、YouTubeでの発信を続けてきました。
動画が届かない方にこそ、紙の本で届けたい
発信を続けるうちに、気づいたことがあります。動画を見てくださる方の多くは、もともと健康への関心が高く、ご自分で情報を探しに来てくださる方です。しかし、本当に届けたい方は、そのもう一つ先にいます。
- 動画を検索する習慣がない方
- スマートフォンより、紙の本のほうが読みやすい方
- 「自分は調べるほどの症状じゃない」と思い、情報にたどり着いていない方
そういう方にこそ届けたくて、紙の本という形を選びました。
本の中身:押さえておきたい3つのポイント

ここからは、本の中身を少しだけご紹介します。ポイントは次の3つです。
- ご自分の悩みが「どのタイプか」を知る
- 今日からできる「7つの新習慣」から1つ選んで試す
- 「ここから先は病院へ」という受診の目安を知っておく
ポイント1:頻尿・夜間頻尿・尿もれ・排尿困難、4つのタイプを知る
「トイレが近い」とひと言で言っても、回数が多いのか、夜だけ起きるのか、漏れてしまうのか、出にくいのかによって、原因も対策も変わります。本書では、トイレの悩みを次の4つのタイプに分けて整理しています。
| タイプ | 主な困りごと |
|---|---|
| 頻尿 | 日中のトイレの回数が多い |
| 夜間頻尿 | 夜中にトイレで何度も目が覚める |
| 尿もれ | くしゃみや咳、急な尿意などで漏れてしまう |
| 排尿困難 | 尿が出にくい・出しきれない |
タイプの見分けに役立つ「排尿日誌」
何時に、どのくらい尿が出たか。何を、どれだけ飲んだか。これを記録するのが排尿日誌です。まずは3日間だけ記録してみてください。ご自身の悩みがどのタイプに当てはまるのかが見えてきます。つけ方は、本の中で詳しく説明しています。
夜間頻尿のタイプ別セルフチェックについては、夜間頻尿は「年のせい」ではありません 3つのタイプ別セルフチェックと対策でも解説しています。
ポイント2:今日からできる「7つの新習慣」
本書では、生活の中で今日から取り組める習慣を7つ紹介しています。
| No. | 新習慣 | 目安・ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 水分のタイミングを整える | 夕食以降の水分はコップ1杯まで |
| 2 | 減塩 | 塩分は1日6g未満を目標に |
| 3 | カフェイン・アルコールの時間を見直す | カフェインは14時まで、アルコールは寝る3時間前まで |
| 4 | 夕食で血糖値の急上昇を防ぐ | 食べる順番や主食の選び方を工夫する |
| 5 | 脚のむくみを日中のうちにリセットする | 夕方までに脚にたまった水分をためこまない |
| 6 | 膀胱トレーニング | トイレの間隔を少しずつ延ばしていく |
| 7 | 骨盤底筋体操 | 膀胱や尿道を支える筋肉を鍛える |
大事なのは、水分を「減らす」ことではなく「飲むタイミングを整える」ことです。
日中まで水分を極端に我慢すると、膀胱炎や脱水の原因になります。また、心臓や腎臓の病気などで主治医から水分の指示が出ている方は、そちらを優先してください。
7つ全部を一度にやる必要はありません。本書では、症状のタイプごとにどの習慣を優先すればよいかを一覧表にまとめています。まずはご自分に合いそうなものを1つだけ選んで、試してみてください。管理栄養士の先生と一緒に作った、夜のトイレを意識した減塩レシピも掲載しています。
関連記事:寝る前の水は逆効果? 夜のトイレを増やす水分習慣と正しい摂り方/「念のためトイレ」が頻尿を悪化させる?医師が教える正しい膀胱訓練のやり方
ポイント3:「ここから先は病院へ」という受診の目安
タイトルは「薬に頼らず」ですが、生活の工夫だけで何とかしようとしてはいけない症状もあります。次のような症状があるときは、生活改善を試す前に、まず医療機関を受診してください。
- 尿に血が混じる
- 排尿のときに痛む
- 尿が出なくて、おなかが張って苦しい
- 腰の痛みや発熱がある
特に、まったく尿が出ずにおなかが張って苦しいときは、その日のうちに処置が必要なこともあります。我慢せず、すぐに医療機関へご相談ください。
本書では、こうした「見逃してほしくないサイン」から、初めて泌尿器科にかかったときに何をするのか、薬や手術がどのような位置づけなのかまで、1つの章を使ってお伝えしています。
「薬に頼らず」は、薬を否定する意味ではありません
誤解のないようにお伝えしておきたいことがあります。本のタイトルにある「薬に頼らず」は、薬を否定する意味ではありません。
薬には薬の良さがあります。正しく使えば、症状が早く楽になることも事実です。実際の診療でも、生活の工夫と薬を同時に進めていただくことはよくあります。
現在お薬を飲んでいる方へ
この本を読んだからといって、自己判断で服薬をやめないでください。気になることがあれば、処方を受けている医師にご相談ください。
それでも「薬に頼らず」という言葉を選んだのは、最初の一歩のハードルを下げたかったからです。「病院に行きなさい」と言われても、なかなか腰は上がりません。でも「もしかしたら、生活の工夫で良くなるかもしれない」と思えたら、一歩目は踏み出しやすくなります。
まずは自分でできることから試してみる。それでも困りごとが残るなら、迷わず泌尿器科へ。この本が、その橋渡しになれたら嬉しいです。
こんな方に読んでいただきたい本です

- 夜中に何度もトイレに起きて、ぐっすり眠れない方
- 外出先でトイレの場所が気になり、出かけるのがおっくうになっている方
- くしゃみや咳、急な尿意で漏れてしまうことがある方
- 尿の出にくさや、出しきれない感じが気になっている方
- 「年のせい」とあきらめかけている方
- 薬を飲んでいるけれど、生活面でもできることを知りたい方
ご家族・身近な方の「最初の一歩」に
この本をいちばん届けたいのは、この記事を読んでくださっているあなたの、その先にいる方かもしれません。
- 夜中に何度もトイレに起きている、ご両親
- 最近、外出をおっくうがるようになった、ご家族
- トイレのことで困っていそうなのに、なかなか口に出せない、身近な方
トイレの悩みは、自分からはなかなか言い出せません。「こんな本があったよ」というひと言が、最初の一歩になることがあります。そういう方の顔が思い浮かんだら、この本をそっと手渡していただけたら嬉しいです。
購入方法
『薬に頼らず頻尿・尿もれを治す方法』は、Amazonでお求めいただけます。
Amazonの商品ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4866431997/
Amazonで「薬に頼らず 頻尿」と検索しても見つかります。
ご感想をお聞かせください
読んでくださった方は、ぜひ感想をお聞かせください。YouTube「命をつなぐ予防医療チャンネル」のコメント欄でも、Amazonのレビューでも構いません。良かったところも、わかりにくかったところも、皆さんの正直な声が、これからの動画づくりや診療に生きていきます。本の内容は、これからの動画でもさらに詳しくお伝えしていきます。
まとめ
- 『薬に頼らず頻尿・尿もれを治す方法』は、YouTubeでの発信から生まれた、2026年10月2日発売の一冊です
- トイレの悩みを4つのタイプに分け、まずは3日間の排尿日誌でタイプを見分けます
- 7つの新習慣は全部やる必要はなく、ご自分に合うものを1つ選んで始めれば十分です
- 血尿・排尿時の痛み・尿が出ない・腰痛や発熱があるときは、生活改善より先に受診してください
- 「薬に頼らず」は薬の否定ではなく、最初の一歩のハードルを下げるための言葉です
夜、安心して眠れること。出かけた先で、トイレの心配をせずに過ごせること。それは決して、贅沢な望みではありません。「年のせい」とあきらめる前に、まずは1つだけ、試してみてください。
よくある質問
Q. 『薬に頼らず頻尿・尿もれを治す方法』は、どんな人向けの本ですか?
A. 頻尿・夜間頻尿・尿もれ・尿の出にくさなど、トイレの悩みを抱えている方と、そのご家族に向けた本です。ご自宅で実践できる生活習慣の工夫を中心に、男性・女性どちらの悩みも扱っています。
Q. 今、頻尿や過活動膀胱の薬を飲んでいます。この本を読んで薬をやめてもいいですか?
A. 自己判断でやめないでください。「薬に頼らず」は薬を否定する意味ではなく、実際の診療でも生活の工夫と薬を同時に進めることはよくあります。薬について気になることがあれば、処方を受けている医師にご相談ください。
Q. 夜間頻尿にも役立ちますか?
A. はい。夜間頻尿は本書で扱う4つのタイプの1つです。夕食以降の水分のとり方、減塩、カフェイン・アルコールの時間、脚のむくみのリセットなど、夜のトイレを意識した習慣と減塩レシピを紹介しています。
Q. 排尿日誌は何日つければいいですか?
A. まずは3日間を目安に記録してみてください。排尿した時刻と量、飲んだものと量を書き留めることで、ご自身の悩みがどのタイプに当てはまるのかがわかりやすくなります。
Q. 本はどこで購入できますか?
A. Amazon、書店、所沢いそのクリニック院内でお求めいただけます。Amazonで「薬に頼らず 頻尿」と検索するか、本記事内の購入リンクからご覧ください。
Q. 本を読んで受診を考えたら、どうすればいいですか?
A. お近くの泌尿器科にご相談ください。所沢いそのクリニックでも、所沢市をはじめ入間市・狭山市・東村山市・清瀬市・新座市・志木市・富士見市・川越市などから、頻尿・夜間頻尿・尿もれのご相談にお越しいただいています。受診の際に3日分の排尿日誌をお持ちいただくと、診察がよりスムーズになります。
こんな時は、一度泌尿器科にご相談ください
生活の工夫を続けても困りごとが残る方、血尿や排尿時の痛み、発熱、尿の出にくさがある方は、自己判断で様子を見ずに、一度泌尿器科にご相談ください。「年のせい」と決めつけずに原因を確認することが、安心して眠れる毎日への近道です。

