尿路結石(男性の泌尿器科疾患)

尿路結石症とは、尿(おしっこ)の通り道に石ができる病気です。この病気は男性の方が女性よりも多く、男性では7人に1人、女性では15人に1人が一生に一度はこの病気になるとされています。最近では、この病気が増えており、特に夏には尿路結石の患者さんの数が多くなると言われています。

尿路結石について

症状

症状としては、腰や下腹部に激痛が生じることや、尿に血が混ざることがあります。また、健康診断などでお腹の超音波検査(エコー検査)を受けた際にも見つかることがあります。

尿路結石の症状

治療

結石の部位や大きさによって治療方針はかわります。また、患者さんの年齢・全身状態・他の病気の有無によっても治療はかわります。

一般的に、数mm程度の小さな石は、たくさん水を飲んで尿の量を増やすことで、自然に体外へ出てくることもあります。しかし、1cmを超えるような大きな石や、経過観察をしていても位置が変わらない石、または結石が原因で熱が出るような場合(腎盂腎炎を起こす場合)は、泌尿器科での治療を受ける必要があります。

この病気は一度治っても再発が多いため、治療後にも定期的な画像検査(CTやレントゲン検査)や尿検査で経過観察することが大切です。

尿路結石予防のための食生活と生活習慣

尿路結石は、尿中に残存する過多なミネラルや塩が固まることで生じます。これを回避するための食事や生活のヒントは以下の通りです。

1. 十分な水分摂取

充分な水を飲むことで、尿のミネラル濃度を低く保つことができます。

2. バランスの良いカルシウム摂取

食品からのカルシウム(例: 乳製品)は摂取を推奨されていますが、サプリメントの過剰摂取は控えるべきです。

3. 塩分の制限

塩分を過剰に取り過ぎると、尿中のカルシウムが増えるリスクが上がります。

4. 柑橘系の摂取

レモンやグレープフルーツなどは、尿のpHを調整し、結石の予防に役立つとされています。

5. 動物性タンパク質の適正摂取

タンパク質の摂取は必要ですが、過剰になると結石のリスクが増えることもあります。

6. 適量の酸化亜鉛摂取

亜鉛は結石の形成を予防する役割を持つとされていますが、過剰摂取は逆効果となる可能性もあるため、適量の摂取が重要です。

食事の内容だけでなく、生活習慣全体を見直し、健康的な生活を心掛けることも結石の予防に役立ちます。定期的な健康診断を受けることで、結石のリスクを評価することも重要です。

この記事を書いた人
院長 磯野誠

 
略歴
・防衛医科大学校卒業 医師免許取得
・研修医(防衛医科大学校病院、自衛隊中央病院)
・陸上自衛隊武山駐屯地医務室(神奈川県横須賀市)で総合診療に従事
・専修医(防衛医科大学校病院)で泌尿器科診療に従事
・陸上自衛隊善通寺駐屯地医務室(香川県善通寺市)で総合診療に従事
・防衛医科大学校医学研究科
・デュッセルドルフ大学泌尿器科学講座(ドイツ連邦共和国)で泌尿器科がんの研究に従事
・陸上自衛隊第11旅団司令部(北海道札幌市)医務官
・恵佑会札幌病院泌尿器科、札幌医科大学病理学第一講座で泌尿器科がんの診療・研究に従事
・我孫子東邦病院泌尿器科で女性泌尿器科・前立腺肥大症・尿路結石の診療に従事
・所沢いそのクリニック開院

資格・所属学会
・医学博士
・日本泌尿器科学会 専門医・指導医
・日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医
・日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器ロボット支援手術プロクター(手術指導医;前立腺・膀胱、仙骨膣固定術)
・日本内視鏡外科学会 技術認定医
・日本透析医学会
・日本生殖医学会
・日本メンズヘルス医学会 テストステロン治療認定医
・ボトックス講習・実技セミナー(過活動膀胱・神経因性膀胱)修了
・がん診療に携わる医師に対する緩和ケア講習修了
・臨床研修指導医

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