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病名(泌尿器科のがん)

前立腺がん

前立腺がんは日本でも急激に増えており、男性のがんの中では上位を占めています。原因はまだ分かっていませんが、男性ホルモンであるテストステロンの影響や加齢・食生活の欧米化などと深いかかわりがあると言われております。
早期の前立腺がんは症状が出ないことがほとんどです。早期発見のためには、前立腺がんのマーカーであるPSA(前立腺特異抗原)を血液検査で測定し、基準値を上回っているかどうかを見る必要があります。PSA値が基準値よりも高い場合には、MRI検査・前立腺針生検といった精密検査を行い、前立腺がんの診断を行います。当院でも採血によってPSA値を測定することが可能です。また、PSA値が基準値よりも高い患者さまに対しては、当院にて日帰りで前立腺針生検を行っております。 前立腺がんと診断された患者さまは、まず他の臓器やリンパ節に転移がないかどうかをCT検査・全身骨MRIなどで調べ、がんのステージ分類を行います。
転移がない場合、治療は、手術(前立腺全摘除術)・放射線治療・内分泌治療(ホルモン治療)が選択肢となります。手術や放射線治療の適応となる患者さまには、ご本人・ご家族と相談の上で最適な病院を紹介いたします。転移がある場合には、一般的には内分泌治療(ホルモン治療)を開始します。

PSA検査および基準値について

血液中にPSA値が高い場合に考えられる疾患は、①前立腺がん、②前立腺肥大症、③前立腺炎などです。また、前立腺への物理的な刺激(よく自転車に乗る、など)でも上昇する場合があります。この中で最も重要な疾患が前立腺がんです。PSA値が高いほど前立腺がんが発見される確率が高くなることから、がんの早期発見にも役立ちます。

文責:磯野誠