前立腺肥大症

前立腺肥大症とは

前立腺肥大症は、名前の通り、前立腺が大きくなることで尿道が圧迫され、さまざまな症状が現れる病気です。前立腺は、膀胱の出口付近で尿道を取り囲むように位置しています。前立腺には内腺と外腺という二つの部分がありますが、このうち内腺が肥大することで尿道が圧迫され、排尿に関連するさまざまなトラブルを引き起こします。

前立腺肥大症の症状としては、頻尿、尿が出にくい、夜間のトイレが増える、尿が完全に出し切れない感じが続くなどが挙げられます。これらの症状は、生活の質を大きく損なうことがあるため、早めの対応が必要です。

そもそも前立腺は、男性にしか存在しない臓器です。その主な役割は、精液の一部を構成する前立腺液を分泌することです。しかしながら、前立腺は加齢とともに肥大しやすくなり、その結果として前立腺肥大症や前立腺がんなどの病気を引き起こすことがあります。ある意味で、前立腺は役割を果たしながらも、年齢とともに男性にとっての「厄介者」となりやすい臓器とも言えるでしょう。

このように、前立腺肥大症は年齢とともに多くの男性が経験する可能性がある病気ですが、適切な治療や生活習慣の見直しで症状を改善することができます。自分自身の健康に気を配り、症状が気になる場合は早めに医師に相談することが大切です。
 

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文責：磯野誠
所沢いそのクリニック　内科・泌尿器科・女性泌尿器科
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