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症状(泌尿器科)

尿もれ(尿失禁)

尿漏れとは

尿漏れとは、意図せずに尿が漏れてしまう状態のことを指し、一般的には「尿失禁」とも呼ばれます。軽度の場合は数滴程度の漏れから、重度になると完全に失禁してしまうこともあります。尿漏れは特に女性に多く見られますが、男性にも起こる可能性があります。

尿漏れの原因

尿漏れの原因には、以下のようなものがあります。

  • 加齢による筋力低下:年齢と共に骨盤底筋や尿道括約筋などの筋肉が弱くなり、尿漏れの
  • 原因となることがあります。適度な運動や骨盤底筋のトレーニングが効果的です。
  • 妊娠・出産による骨盤底筋の損傷:妊娠や出産により骨盤底筋や尿道括約筋が損傷し、尿
  • 漏れの原因となることがあります。産前産後の適切なケアや骨盤底筋トレーニングが重要です。
  • 膀胱炎などの病気:膀胱炎や腎臓疾患により膀胱の収縮力が低下し、尿漏れが起こることがあります。これには適切な治療が必要です。
  • 薬の副作用:利尿剤や抗うつ薬などの薬の副作用として尿漏れが発生することがあります。薬の使用方法を確認することが大切です。
  • 生活習慣の乱れ:過剰な喫煙・飲酒、運動不足、便秘などの生活習慣の乱れが尿漏れの原因となることがあります。生活習慣の改善が求められます。

その他にも、脊髄損傷や神経障害、前立腺肥大症などが原因となることもあります。尿漏れの治療法には、生活習慣の改善やトレーニング、薬物療法、手術などがあり、原因によって適切な治療法を選ぶことが重要です。正確な診断を受けることで、最適な治療が受けられます。
 

尿漏れの種類と症状について

尿漏れには様々な種類と症状があります。それぞれの詳細を以下に説明します。

1) 腹圧性尿失禁

腹圧性尿失禁は、咳やくしゃみ、体を起こすなどの動作により腹圧が急激に上昇することで尿が漏れてしまう状態です。特に女性に多く見られ、骨盤内の臓器を支える筋肉や靭帯が弱まることで発生します。出産や加齢、肥満なども腹圧性尿失禁の原因となります。

2) 切迫性尿失禁

切迫性尿失禁は、急に強い尿意を感じてトイレに行く前に漏れてしまう状態です。膀胱の収縮力が過剰になることや、膀胱の容量が減少することが原因です。前立腺肥大症や膀胱炎などの疾患が関連することが多く、高齢者に多く見られます。

3) 溢流性(いつりゅうせい)尿失禁

溢流性尿失禁は、膀胱から尿が溢れ出る状態を指します。尿道収縮筋の機能が低下し、膀胱が完全に空にならないために発生します。前立腺肥大症、脊髄損傷、神経筋疾患などが主な原因です。治療には、原因に応じた薬物療法や手術、リハビリテーションが含まれます。

4) 機能性尿失禁

機能性尿失禁は、膀胱や尿道の機能障害により、尿のコントロールが難しくなる状態です。脳や脊髄の障害、糖尿病、膀胱炎、薬物の副作用、ストレスやうつ病などが原因となることがあります。治療には、原因に応じた薬物療法、生活習慣の改善、リハビリテーションが行われます。

尿漏れの種類や症状を正確に理解し、適切な治療を受けることが重要です。

ご予約はこちらからも承ります。

 

文責:磯野誠 
所沢いそのクリニック 内科・泌尿器科・女性泌尿器科
埼玉県所沢市東所沢2-24-8
04-2951-2200