Symptom
症状(泌尿器科)
症状(泌尿器科)
尿を我慢するのが難しい(尿意切迫感)
突然強い尿意に襲われ、尿を我慢することが困難になる状態は、多くの人々の日常生活に大きな影響を与える問題です。このような症状は、一般的に「尿意切迫感」と呼ばれ、尿のコントロールを失いそうになるという不安から、社会活動や外出を控えるようになる方も少なくありません。
当院では、このような尿意切迫感に悩む患者様一人ひとりに対し、専門的かつ個別のアプローチを通じてサポートしております。
尿意切迫感とは
尿意切迫感とは、「急に起こる、抑えられないような強い尿意で、我慢することが困難なもの」です。(女性下部尿路症状診療ガイドライン[第2版])のことです。膀胱に尿が溜まり徐々に強くなってきた結果の尿意とは異なり、予期せず強い尿意が襲ってくる状態です。この切迫感は、膀胱が実際に満たされているわけではないにも関わらず生じることがあります。つまり、尿意を感じるために通常必要な膀胱内の尿量よりもずっと少ない量で尿意を強く感じることもあります。この状態は、公共の場や会議中、または移動中など、不便なタイミングで起こることが多く、急に強い尿意に襲われることで、日常生活に支障をきたすことがあります。
原因となる疾患や状態
尿意切迫感を引き起こす要因はいろいろありますが、主な原因としては以下のような疾患や状態が挙げられます。
- 過活動膀胱: 膀胱の筋肉が通常以上に活発に動くことで、膀胱に尿が少量しかなくても強い尿意を感じる状態。
- 尿路感染症: 尿道や膀胱などの尿路に感染が起きると、炎症が原因で尿意切迫感を感じることがあります。
- 前立腺肥大症: 男性に多いこの状態は、特に前立腺肥大により尿道が圧迫されることで尿意切迫感を引き起こします。
- 膀胱炎: 膀胱の内壁が炎症を起こすことで、少量の尿でさえ強い切迫感を感じるようになります。
- 神経系の疾患: 脊髄損傷や多発性硬化症など、神経系の疾患が膀胱のコントロールを損なうことがあります。
- 薬剤の副作用: ある種の薬物は尿意切迫感を引き起こす副作用があります。
- ストレスや不安: 心理的なストレスや不安も尿意切迫感を引き起こす一因となり得ます。
診断
尿意切迫感の原因を特定するために、当クリニックでは以下のような診断プロセスを行います。
- 詳細な問診: 患者様の症状の歴史、生活習慣、ストレスレベル、摂取している薬物などについて詳しく伺います。
- 身体検査: 腹部の触診などをおこないます。
- 尿検査: 炎症や血尿などの指標を調べます。
- 超音波検査: 腎臓や膀胱の異常、尿の残量などを視覚的に確認します。
- 排尿日誌: 数日間、尿の回数と量、尿意を感じた時の状況などを記録していただきます。
- 尿流動態検査: 尿の流れや膀胱の圧力など、尿の排出機能を詳細に調べます。
治療
尿意切迫感の治療は、原因に基づいて様々なアプローチがあります。当院では、以下のような治療法を提供しています。
- 薬物療法: 特定の薬剤を用いて、膀胱の過敏性を抑制し、尿意切迫感を軽減します。
- 行動療法: 尿意切迫感に対する認識や反応を変えるトレーニング、尿意をコントロールするための方法を説明いたします。
- 骨盤底筋トレーニング: 骨盤底筋を鍛え、尿のコントロールを改善します。非常に有効な方法です。
- 電気刺激療法・磁気刺激療法: 骨盤底筋の収縮性を高め、排尿筋の過活動を抑える治療です。
- 外科手術: 原因によっては、手術が適応される場合があります。適切な病院に紹介いたします。
尿意切迫感は一人ひとりの生活の質に深刻な影響を及ぼす可能性がありますが、適切な診断と治療によって管理することが可能です。もしこのような症状でお悩みの方は、当院までご相談ください。患者様一人ひとりの状態に応じた、最適な治療プランをご提案いたします。
クリニックへのアクセスと予約
当クリニックでは、尿意切迫感を含む様々な泌尿器科関連の症状に対応しております。専門の医師とスタッフが、患者様一人ひとりに寄り添い、最適な治療法を提供することをお約束します。ご予約は、電話またはクリニックのホームページ・公式LINEから承っております。症状にお悩みの方は、遠慮なくご相談ください。
検査等にかかる費用について(3割負担の場合)
診察料(初診料 864円、 再診料 219円)腹部超音波検査 1590円
尿検査(尿沈渣を含む) 150円
尿細胞診 570円
CT検査(画像診断料含む) 4050円
膀胱内視鏡検査 2670円
ご予約はこちらからも承ります。
文責:磯野誠 所沢いそのクリニック 内科・泌尿器科・女性泌尿器科
04-2951-2200