精液に血が混じる

血精液症について

血精液症とは、文字どおり精液に血液が混じることによるものです。精液は精子と精嚢、前立腺からの分泌物で構成されており、これらの部位に生じる炎症や他の疾患が、血精液症の一因となり得ます。

この状態は10代から70代の男性に幅広く見られますが、特に30代から40代の男性に多く見受けられます。通常、血精液症に伴う出血は自然治癒することが多く、2～3週間程度で止血するケースが多いです。しかし、精液に血液が混じる現象は、時に重要な健康上のシグナルとなることがあります。一部のケースでは、悪性疾患（例えばがん）が背景にある可能性が指摘されています。そのため、血精液症に気付いた際は、早急に泌尿器科を受診し、必要に応じて適切な検査を行うことを推奨します。


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文責：磯野誠　所沢いそのクリニック　内科・泌尿器科・女性泌尿器科
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