MRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)

MRワクチンは、麻疹(はしか)と風疹を同時に予防できる混合生ワクチンです。

麻疹は感染力が非常に強く、免疫のない方が感染すると高い確率で発症します。風疹は妊娠初期に感染すると胎児に影響を与える「先天性風疹症候群」のリスクがあります。MRワクチンを接種することで、両疾患に対する免疫を効率よく獲得することができます。

【治療の内容・期間・回数について】

  • 治療内容:麻疹・風疹に対する抗体を産生させるため、MRワクチン(混合生ワクチン)を皮下注射します。
  • 標準的な治療期間:1回接種で免疫が得られます。必要に応じて2回接種を行う場合があります。
  • 標準的な治療回数・頻度:通常1回(免疫が不十分な場合は2回)
  • 施術に係る時間:接種自体は数分程度。接種後15分の経過観察をお願いしています。
MRワクチンについて

ワクチンの効果と副反応について

期待できる効果

1回の接種で、麻疹・風疹それぞれに対する抗体が産生され、発症予防・重症化予防が期待できます。特に風疹については、妊娠希望の女性や、その配偶者・パートナーの接種が社会的にも重要とされています。

接種後に起こりうる副反応

副反応は接種直後に現れるものと、数日〜2週間後に現れるものがあります。

注意 接種直後〜数日以内(局所症状)
  • 注射部位の発赤・腫れ・硬結(しこり)
  • 皮膚のかゆみ・発疹・じんましん
期間 接種5〜14日後(全身症状)
  • 1〜3日程度の発熱・発疹・倦怠感・不機嫌
  • これらは生ワクチンの特性によるもので、多くは自然に改善します
緊急 まれに起こる重篤な副反応(速やかに受診を)
  • アナフィラキシー様症状(じんましん・呼吸困難・血管浮腫など)
  • 急性血小板減少性紫斑病
  • 発熱を伴う強いけいれん
  • 脳炎

※頻度は非常に低いですが、異常を感じた際は当クリニックまたは救急医療機関へすぐにご連絡ください。

接種できない方(接種禁忌)

以下に該当する方はMRワクチンを接種することができません。事前にお申し出ください。

  • 体温が37.5℃以上ある方(発熱中の方)
  • 重症の急性疾患にかかっている方
  • 以前にMRワクチンまたは含有成分でアナフィラキシー・重篤なアレルギー反応を起こしたことがある方
  • 現在妊娠中の方(妊娠の可能性がある方は医師へご相談ください)
  • 免疫不全(先天性・後天性)と診断されている方、または免疫抑制療法を受けている方
  • その他、担当医が接種不適当と判断した方
接種禁忌について

接種前に医師と相談が必要な方

以下に当てはまる場合、必ずしも接種できないわけではありませんが、事前に担当医へお伝えください。

  • 心臓病・腎臓病・肝臓病・血液疾患など慢性疾患のある方
  • 薬・食物・ワクチンで湿疹やアレルギー反応が出たことがある方
  • 過去にけいれんを起こしたことがある方
  • 先天性免疫不全の家族・親族がいる方
  • MRワクチン成分(ゼラチン・卵など)にアレルギーがある可能性のある方
  • 妊娠を計画中・希望中の方
  • 気管支喘息をお持ちの方

接種後の注意事項

待機

接種後10〜15分は院内でお待ちください。まれに接種直後にアレルギー反応が起こる場合があります。その場合でも迅速に対応できるよう、院内での経過観察をお願いしています。

注意

接種後2〜3週間は副反応に注意してください。発熱・発疹など気になる症状が出た場合は、当クリニックへご連絡ください。

入浴

当日の入浴は問題ありません。ただし、注射部位をこすったり強く洗ったりすることは避けてください。

運動

激しい運動や大量の飲酒はお控えください。日常的な活動は通常通り行っていただけます。

緊急

高熱・強いけいれん・意識の変化など異常な症状が現れた場合は、速やかに受診してください。

女性

【女性の方へ】接種後2ヵ月間は妊娠を避けてください。また、接種前は約1ヵ月間の避妊が望ましいとされています。

接種後の注意事項

よくある質問(FAQ)

Q
MRワクチンの費用はいくらですか?
当クリニックでは任意接種として9,000円(税込)で実施しています。
Q
大人でもMRワクチンは受けられますか?
受けることができます。特に、2回接種を完了していない方・抗体検査で免疫が不十分と判明した方・妊娠を希望している女性とそのパートナーには接種を推奨しています。まず抗体検査を行ってから接種するかどうか判断することも可能です。お気軽にご相談ください。
Q
接種後、妊娠を避けるべき期間はどのくらいですか?
風疹は生ワクチンのため、接種後2ヵ月間は妊娠を避けることが推奨されています。また、接種前についても約1ヵ月間の避妊が望ましいとされています。パートナーへの接種もあわせてご検討ください。
Q
接種前に抗体検査は必要ですか?
必須ではありませんが、費用を節約したい方・過去の接種歴が不明な方には抗体検査の受検をご提案しています。免疫がすでにある場合は再接種の必要がありません。当クリニックで抗体検査から接種まで一貫して対応できます。
Q
副反応が出たらどうすればよいですか?
注射部位の軽い腫れや微熱であれば様子をみていただいて構いません。ただし、高熱・強いけいれん・呼吸困難・全身の蕁麻疹など通常と異なる症状が現れた場合は、速やかに当クリニック(04-2951-2200)へご連絡ください。
この記事を書いた人
院長 磯野誠

 
略歴
・防衛医科大学校卒業 医師免許取得
・研修医(防衛医科大学校病院、自衛隊中央病院)
・陸上自衛隊武山駐屯地医務室(神奈川県横須賀市)で総合診療に従事
・専修医(防衛医科大学校病院)で泌尿器科診療に従事
・陸上自衛隊善通寺駐屯地医務室(香川県善通寺市)で総合診療に従事
・防衛医科大学校医学研究科
・デュッセルドルフ大学泌尿器科学講座(ドイツ連邦共和国)で泌尿器科がんの研究に従事
・陸上自衛隊第11旅団司令部(北海道札幌市)医務官
・恵佑会札幌病院泌尿器科、札幌医科大学病理学第一講座で泌尿器科がんの診療・研究に従事
・我孫子東邦病院泌尿器科で女性泌尿器科・前立腺肥大症・尿路結石の診療に従事
・所沢いそのクリニック開院

資格・所属学会
・医学博士
・日本泌尿器科学会 専門医・指導医
・日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医
・日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器ロボット支援手術プロクター(手術指導医;前立腺・膀胱、仙骨膣固定術)
・日本内視鏡外科学会 技術認定医
・日本透析医学会
・日本生殖医学会
・日本メンズヘルス医学会 テストステロン治療認定医
・ボトックス講習・実技セミナー(過活動膀胱・神経因性膀胱)修了
・がん診療に携わる医師に対する緩和ケア講習修了
・臨床研修指導医

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