亀頭包皮炎

亀頭包皮炎は、陰茎の亀頭または包皮(ペニスの皮)が炎症を起こす状態を示します。この炎症は特に、陰茎の外部部位にある包皮に起こりやすいもので、引き起こす要因はさまざまです。その中でも、日常生活での不十分な衛生管理、外部の真菌や細菌による感染、アレルギーの反応、さらには物理的な摩擦や刺激が主な原因として挙げられます。

亀頭包皮炎について

亀頭包皮炎は性感染症(性病)ですか?

一般的に、亀頭包皮炎は性感染症(性病)とは異なる一般的な疾患です。しかし、性感染症の一部は炎症を伴うことがあり、それが原因で包皮炎のような症状を示すこともあります。したがって、亀頭や包皮の炎症状況が見られる場合、それが純粋に亀頭包皮炎であるのか、あるいは性感染症が関係しているのかを区別する必要があります。特に、慢性的に亀頭包皮炎の症状が続く場合や、一度治ったと思っても再発するような場合は、専門医の診察や適切な治療が必要となることもあります。

性感染症との違い

カンジダ性包皮炎について

カンジダ性包皮炎とは、陰茎の炎症を引き起こすカンジダ属の真菌によって生じる状態を指します。カンジダ属の真菌は、実は私たちの皮膚や消化器系などに常在する微生物として広く認識されています。通常ではこれらの真菌は私たちの体に害を及ぼすことはありませんが、特定の環境や体調の変化があると、異常に増殖することがあります。

カンジダの過度な増殖を引き起こす原因として、免疫力の低下、持続的な湿った環境、体温の上昇、糖尿病の進行、抗生物質の過度かつ長期的な使用などが挙げられます。これらの条件が重なると、陰部のような温暖で湿度の高い部位でカンジダが増殖し、カンジダ性包皮炎を起こす原因となります。

カンジダ性包皮炎は他の人にうつりますか?

通常は他の人に容易に感染するものではありませんが、特に性的接触の際には注意が必要です。感染リスクは、パートナーの免疫状態や体調にもよります。パートナーの方の免疫力がすでに低下している場合や、カンジダの増殖が促進されるような状況にあると、感染する確率が上昇します。このような状況を避けるために、カンジダ性包皮炎の症状が現れたら、完治するまでは性的接触を避けることが推奨されます。

また、性的接触の際にはコンドームの使用を強くおすすめします。そして、異常を感じたらすみやかに医師の診察を受け、適切な治療を始めることが大切です。

この記事を書いた人
院長 磯野誠

 
略歴
・防衛医科大学校卒業 医師免許取得
・研修医(防衛医科大学校病院、自衛隊中央病院)
・陸上自衛隊武山駐屯地医務室(神奈川県横須賀市)で総合診療に従事
・専修医(防衛医科大学校病院)で泌尿器科診療に従事
・陸上自衛隊善通寺駐屯地医務室(香川県善通寺市)で総合診療に従事
・防衛医科大学校医学研究科
・デュッセルドルフ大学泌尿器科学講座(ドイツ連邦共和国)で泌尿器科がんの研究に従事
・陸上自衛隊第11旅団司令部(北海道札幌市)医務官
・恵佑会札幌病院泌尿器科、札幌医科大学病理学第一講座で泌尿器科がんの診療・研究に従事
・我孫子東邦病院泌尿器科で女性泌尿器科・前立腺肥大症・尿路結石の診療に従事
・所沢いそのクリニック開院

資格・所属学会
・医学博士
・日本泌尿器科学会 専門医・指導医
・日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医
・日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器ロボット支援手術プロクター(手術指導医;前立腺・膀胱、仙骨膣固定術)
・日本内視鏡外科学会 技術認定医
・日本透析医学会
・日本生殖医学会
・日本メンズヘルス医学会 テストステロン治療認定医
・ボトックス講習・実技セミナー(過活動膀胱・神経因性膀胱)修了
・がん診療に携わる医師に対する緩和ケア講習修了
・臨床研修指導医

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