初期症状はある?前立腺がんの危険サインと、命を守る「PSA検査」の重要性

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The Stage III Prostate Cancer 3D rendering

こんにちは!院長の磯野 誠です。 前回は前立腺がんの基礎知識についてお話ししましたが、今回はさらに踏み込んで「症状」と「検査」について解説します。

「特に症状はないから大丈夫」 そう思っている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。

■チェックしておきたい3つの症状

前立腺がんは「沈黙の病気」とも呼ばれ、初期にはほとんど症状がありません。しかし、進行に伴って以下のような変化が現れることがあります。

1. 排尿の変化

  • 尿の勢いが弱い

  • 出始めに時間がかかる

  • 途中で途切れる感じがする

2. 尿に血が混じる(血尿) 尿や精液に血が混じる場合、炎症や結石の可能性もありますが、「様子見」は禁物です。一時的であっても必ず受診してください。

3. 原因不明の痛み 進行すると骨に転移しやすい性質があるため、腰や背中、股関節などに痛みが現れることがあります。排尿とは関係ない場所に出るため、見落とされがちです。

【重要】症状だけで判断しないでください 実は、これらの症状は「前立腺肥大症」など他の病気でもよく見られます。逆に、全く症状がないまま進行していることもあります。「症状がない=がんではない」とは言い切れないのが怖いところです。

■予防はできるの?

残念ながら「これをすれば絶対に防げる」という方法は確立されていません。 しかし、リスクを下げるためにできることはあります。

  • 生活習慣を整える: 野菜や魚を取り入れ、動物性脂肪を控える。

  • 適正体重を保つ: 肥満を防ぐことは、体全体のリスク低減につながります。

  • 定期的に検査を受ける: これが最も確実な「予防(重症化予防)」です。

■50歳を過ぎたら「PSA検査」を

症状が出る前に見つけるために最も有効なのが、血液検査でわかるPSA(ピーエスエー)という数値です。

PSAは前立腺から出る成分で、がんや炎症があると数値が高くなります。 健康診断や人間ドックで測定できますが、もし数値が高くてもパニックにならないでください。

  • PSAが高い ≠ 必ずがん 前立腺肥大症や単なる炎症でも数値は上がります。

  • 大切なのは「次のステップ」 PSAが高い場合、MRI検査などで詳しく調べ、本当にがんかどうかを確認していきます。

次回予告 「検診でPSAが高いと言われたけれど、どうすればいい?」 そんな不安をお持ちの方へ。 次回は、「精密検査から治療までの流れ」そしてよく混同される「前立腺肥大症との違い」についてお話しします。

当院では、PSA検査の結果に基づき、必要な検査や治療の道筋を分かりやすくご説明しています。「まずは数値だけ知りたい」という方も、お気軽にご来院ください。