男性更年期障害

男性更年期障害とは、中高年の男性に現れることがある一連の症状や心身の変化を指します。一般的に、女性の更年期と比べて知名度が低いですが、最近では女性の更年期障害と同様に、加齢に伴う男性ホルモンの低下が様々な症状を引き起こすことが明らかになり、加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)という新しい疾患として注目されています。

男性更年期障害について

症状

精神的な症状

抑うつ感、イライラ、不安、疲労感、意欲の減退、集中力の低下、自信喪失など。

身体的な症状

疲れやすさ、筋力の低下、体重増加、頻尿、睡眠障害など。

性機能の症状

性欲の低下、勃起障害。

男性更年期障害の症状

原因と診断

原因

主な原因は、加齢に伴う男性ホルモン(テストステロン)の減少です。

診断

問診、身体の診察を行い、血液中の男性ホルモンの値を調べます。体調が悪く、血液検査で男性ホルモンが低い場合には加齢性腺機能低下症(LOH症候群)と診断されます。

男性更年期障害を疑う際の採血検査について

男性更年期障害(LOH症候群)が疑われる場合、血液検査で男性ホルモン(テストステロンなど)の値を測定します。この血液検査は、できるだけ午前中に行うことが望ましいとされています。

なぜ午前中が良いのでしょうか?

それは、テストステロンをはじめとした男性ホルモンの分泌には日内変動があり、特に朝方に高くなりやすいためです。午後や夕方になるとホルモンの値が下がる傾向があり、正確な値を得にくくなることがあります。より正確な検査結果を得るために、午前中(理想的には10時頃まで)に採血を行うことが推奨されています。

もし男性更年期障害が疑われる症状がある場合は、まずはお気軽にご相談ください。適切なタイミングで採血検査を行い、結果をもとに必要な治療や生活習慣のアドバイスをさせていただきます。

治療

生活習慣の見直し

バランスの良い食事、適度な運動、ストレスの緩和、十分な休息が必要です。

薬物療法

漢方薬やED治療薬、抗うつ薬などが処方されることもあります。

テストステロン補充療法

著しく男性ホルモンの値が低く、症状が強いときには、テストステロン補充療法(テストステロンの筋肉注射を2〜4週間おき)を行います。定期的に採血でフォローも行います。保険適応の治療です。

この記事を書いた人
院長 磯野誠

 
略歴
・防衛医科大学校卒業 医師免許取得
・研修医(防衛医科大学校病院、自衛隊中央病院)
・陸上自衛隊武山駐屯地医務室(神奈川県横須賀市)で総合診療に従事
・専修医(防衛医科大学校病院)で泌尿器科診療に従事
・陸上自衛隊善通寺駐屯地医務室(香川県善通寺市)で総合診療に従事
・防衛医科大学校医学研究科
・デュッセルドルフ大学泌尿器科学講座(ドイツ連邦共和国)で泌尿器科がんの研究に従事
・陸上自衛隊第11旅団司令部(北海道札幌市)医務官
・恵佑会札幌病院泌尿器科、札幌医科大学病理学第一講座で泌尿器科がんの診療・研究に従事
・我孫子東邦病院泌尿器科で女性泌尿器科・前立腺肥大症・尿路結石の診療に従事
・所沢いそのクリニック開院

資格・所属学会
・医学博士
・日本泌尿器科学会 専門医・指導医
・日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医
・日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器ロボット支援手術プロクター(手術指導医;前立腺・膀胱、仙骨膣固定術)
・日本内視鏡外科学会 技術認定医
・日本透析医学会
・日本生殖医学会
・日本メンズヘルス医学会 テストステロン治療認定医
・ボトックス講習・実技セミナー(過活動膀胱・神経因性膀胱)修了
・がん診療に携わる医師に対する緩和ケア講習修了
・臨床研修指導医

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