睾丸(金玉)・陰のう(たま袋)が痛い、腫れている

男性の健康において、睾丸や陰嚢の不快感や痛みは重要な指標となります。これらの症状は、無視すべきではない健康上の警告信号である場合があります。当院では、これらの症状に対して専門的な診断と治療を提供しています。

睾丸・陰嚢の痛みについて

主な症状と疾患

1. 精巣腫瘍(精巣がんなど)

精巣腫瘍は、精巣に発生する悪性または良性の腫瘍です。多くの場合、腫瘍は痛みを伴わず、静かに進行します。しかし、一方の精巣が著しく大きくなったり硬くなったりすると、がんの可能性があります。定期的な自己検査によって、異常を早期に発見することができます。当院では、超音波検査で精巣の状態を詳細に調べ、必要に応じてMRIやCT、血液検査を行い、腫瘍の性質や進行度を評価します。治療法としては、まずは手術による摘出が行われますが、患者の状態や腫瘍の進行度に応じて放射線治療や化学療法が追加されることもあります。

2. 精巣捻転

精巣捻転は、精巣の血流が遮断される緊急事態で、主に10歳代の若年層の男性に発生します。激しい痛み、腫れ、睾丸の位置の変化が特徴です。この状態が長時間続くと、精巣の組織が損傷し、精巣が壊死を起こしてしまいます。当院では、まず超音波検査で血流の状態を確認し、緊急手術が必要と判断した場合にはすぐに病院に紹介いたします。

3. 精巣上体炎

精巣上体炎は、精巣の付属器官の一つである精巣上体に感染が起こる状態です。主な症状は片側の陰嚢の痛み、腫れ、発熱です。性感染症や尿路系の手術後に発生することもあります。当院では、尿検査で白血球の上昇を確認し、超音波検査で精巣上体の状態を評価します。治療は抗菌薬の投与が中心ですが、症状の重さによっては入院が必要な場合があります。

4. 精索静脈瘤

精索静脈瘤は精巣を取り巻く静脈のこぶで、左側に発生することが多いです。違和感や痛みを伴うことがありますが、必ずしも緊急の治療が必要なわけではありません。精索静脈瘤が原因で精子の質が低下し、不妊症となる場合もあります。当院では超音波検査によって診断し、手術が必要と判断した場合は、病院に紹介いたします。

5. 精巣損傷・外傷

外部からの衝撃によって精巣が損傷することがあります。スポーツ中の事故や交通事故が原因のことが多いです。超音波検査で精巣の状態を評価し、保存療法が可能かどうかを判断します。損傷が深刻な場合は手術が必要になります。

6. 陰嚢水腫

陰嚢水腫は、陰嚢内に液体が溜まる状態です。特に40代から60代の男性に多く見られます。手術による治療が一般的です。手術は、精巣を包む膜を切除することで水腫を取り除きます。手術を受けたくない方には陰嚢穿刺をして水を抜くこともあります。しかし、その場合は高率で再発してしまいます。

ご相談について

これらの症状に関するご不安やご質問がある場合は、当院までお気軽にご相談ください。私たちは、患者様のプライバシーと健康を最優先に考え、専門的かつ個別化された治療を提供します。

この記事を書いた人
院長 磯野誠

 
略歴
・防衛医科大学校卒業 医師免許取得
・研修医(防衛医科大学校病院、自衛隊中央病院)
・陸上自衛隊武山駐屯地医務室(神奈川県横須賀市)で総合診療に従事
・専修医(防衛医科大学校病院)で泌尿器科診療に従事
・陸上自衛隊善通寺駐屯地医務室(香川県善通寺市)で総合診療に従事
・防衛医科大学校医学研究科
・デュッセルドルフ大学泌尿器科学講座(ドイツ連邦共和国)で泌尿器科がんの研究に従事
・陸上自衛隊第11旅団司令部(北海道札幌市)医務官
・恵佑会札幌病院泌尿器科、札幌医科大学病理学第一講座で泌尿器科がんの診療・研究に従事
・我孫子東邦病院泌尿器科で女性泌尿器科・前立腺肥大症・尿路結石の診療に従事
・所沢いそのクリニック開院

資格・所属学会
・医学博士
・日本泌尿器科学会 専門医・指導医
・日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医
・日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器ロボット支援手術プロクター(手術指導医;前立腺・膀胱、仙骨膣固定術)
・日本内視鏡外科学会 技術認定医
・日本透析医学会
・日本生殖医学会
・日本メンズヘルス医学会 テストステロン治療認定医
・ボトックス講習・実技セミナー(過活動膀胱・神経因性膀胱)修了
・がん診療に携わる医師に対する緩和ケア講習修了
・臨床研修指導医

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