夜間に「ゴーゴー」という音が続く――ご家族からこうした指摘を受けたり、ご自身のいびきで目覚めた経験はありませんか。いびきは単なる騒音ではなく、放置すると生活習慣病や交通事故リスクを高める”からだからの警告音”です。
いびきはなぜ起こる?
睡眠中は筋肉がゆるみ、舌や軟口蓋が喉の奥へ沈み込むことで空気の通り道(上気道)が狭くなります。この狭い管を空気が通過すると粘膜が振動し、いびき音が発生します。
- 首まわりの脂肪増加(肥満)
- アルコール・睡眠薬による筋弛緩
- 鼻炎・副鼻腔炎などの鼻づまり
- 扁桃・アデノイド肥大、顎の小ささ
- 仰向け寝 などが代表的な誘因です。
症状別にみる4つのタイプ
1. 単純性いびき
呼吸は止まらず、寝姿勢や体重・生活習慣の調整で改善が期待できます。
2. 上気道抵抗症候群(UARS)
空気抵抗が高まり睡眠が浅くなるタイプ。日中の倦怠感の原因に。
3. 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)
10 秒以上の無呼吸が繰り返され、高血圧・心血管疾患と強く関連。
セルフチェック(ひとつでも当てはまれば要注意)
- 睡眠時間は足りているのに昼間強い眠気がある。
- パートナーから「呼吸が止まっていた」と言われた。
- 起床時に頭痛・口の渇き・だるさがある。
- 運転中にウトウトした経験がある。
- BMI 25以上または首周り40 cm以上。
思い当たる方は自宅で行える簡易睡眠モニターで重症度を確認しましょう。
いびきを放っておくと…
- 酸素不足による交感神経亢進で高血圧が持続 (高血圧についてはこちら)
- インスリン抵抗性が悪化し糖尿病リスク上昇 (糖尿病についてはこちら)
- 心筋梗塞・脳卒中発症率が一般の2〜3倍
- 居眠り運転など重大事故のリスク増大
今日からできるセルフケア
| 対策ポイント | 内容 |
|---|---|
| 減量 | 体重5%減でいびきが軽減する報告 |
| 禁酒・禁煙 | 就寝3時間前以降の飲酒は控える |
| 寝姿勢 | 横向き寝を促す抱き枕や頭を高くする枕 |
| 鼻呼吸の確保 | アレルギー治療や就寝前の温湿布 | 再試行I続けるhtml
| 口周り・舌筋トレ | ゆっくり「あ・い・う・え・お」を30回/日 |
医療機関で行う検査と治療
医療機関で行う検査
- 問診・診察(ESS質問票など)
- 終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG):脳波・呼吸・SpO₂を記録しAHIを算出
- 画像検査
主な治療オプション
- 薬物療法:アレルギー性鼻炎に対する点鼻薬・抗ヒスタミン薬の併用
- CPAP療法:空気の”支え”で気道を広げる第一選択(AHI 15以上で保険適用)
- 口腔内装置(マウスピース):下顎を前に出し気道を確保(軽〜中等症) ⇒ 耳鼻科さんに紹介いたします
- 外科的治療:扁桃摘出、鼻中隔矯正、舌根縮小術など ⇒ 耳鼻科さんに紹介いたします
受診の流れ
- WEB予約・お電話 (当院が初めての方はWEB予約をお願いいたします)
WEB予約はこちら
TEL: 04-2951-2200 - 初診(聞き取り・咽頭診察)
- ご自宅で一晩簡易検査
- 結果説明と治療計画
- 定期フォローアップ(1〜3 か月ごと)
快眠のための+αセルフケア
- 就寝前90 分のぬるめ入浴で深部体温を下げ入眠促進
- 寝室は22〜25 ℃、湿度40〜60 %を目安に
- スマホは就寝1時間前までにオフ、ブルーライト回避
- 枕は耳と肩が水平になる高さが理想
まとめ
いびきは「うるさい」だけでなく、体が発するSOSサインです。
セルフケアで改善しない場合や日中の眠気・高血圧がある場合は放置せず、お気軽にご相談ください。
あなたの質の高い睡眠と健やかな毎日を応援しています。
