泌尿器科受診が恥ずかしい？ 不安を減らすために知っておきたい3つのこと

こんにちは。所沢いそのクリニック院長の磯野誠です。
今回のテーマは、「泌尿器科を受診するにあたって、恥をかかないために知っておくこと3選」という内容でお伝えします。

そもそも、泌尿器科を受診することは決して恥ずかしいことではございません。
ただ、そうは言っても、泌尿器科の受診というのは、とてもデリケートな部分を扱いますので、やはり「ちょっと恥ずかしいな」と思ったり、「受診のハードルが高いな」と感じになったりする方も多いと思います。

でも、あらかじめ知識を持っておけば、緊張とか不安、恥ずかしさを少しでも減らすことができるんじゃないかなと思って、この記事をお送りします。

特に女性の方ですと、「尿する時の痛みがある」「血尿が出る」「尿が近い」「尿が漏れる」といった症状で悩んでいるんだけれども、泌尿器科を受診するのがちょっと恥ずかしいなと思っている方が多いんじゃないかなと思います。

本来、泌尿器科に受診すれば早く治るはずの病気も、なかなか治らなくてずっと悩んでいる方が結構いらっしゃるんじゃないかなと思います。

ちなみに、うちのクリニックですと、患者さんのうちおよそ半分が女性の方なのかなと思うんですけども、そういう女性の患者さんに話を聞くと、「こんなことならもっと早く泌尿器科受診しとけばよかったな」と、そうおっしゃってくださる方がとても多いんですよね。
ですので、最初の一歩を踏み出す、それはすごく大事だと思います。

少し話がそれましたが、本題に参ります。

泌尿器科受診で恥をかかないために知っておくこと3つ

1. 初診でいきなり陰部を見せることはほぼない

泌尿器科の受診を「ハードルが高いな」と思う理由の一つとして、多くの方が「泌尿器科を受診すると陰部を見られるんじゃないか」と、そう思っていることが原因かなと思います。

ただ、実際の診療において、いきなり「陰部を見せてください」っていうことはほとんどないです。

あくまで症状によるんですけれども、例えば、「尿が近い」「尿が漏れる」「血尿が出る」「排尿時（尿する時）痛い」こういった症状の場合は、いきなり陰部を見ることはまずないです。

基本的には、まずお話を聞いて、必要な検査（尿検査だったりとか、超音波検査、ま、場合によってはCTとか取ることもあるんですけども）に、行っていただくことが一般的です。ですので、いきなり診察室において「下着を脱いでください」っていうことはまずないです。

また、クリニックのホームページの方にも「診療案内」っていうのがあって、そこで「こういう症状があればこういう検査、あるいはこういう診療の流れでやってきますよ」っていうのを説明しておりますので、その辺りをしっかり読んでいただければご納得いただけるかなと思います。

ただ、症状によっては陰部の診察をさせていただく場合もあります。例えば、骨盤臓器脱と言って、膣のところから膀胱とか子宮とか腸がちょっと飛び出る、そういう病気があるんですよね。この骨盤臓器脱を診察させていただく際には、やはり陰部を直接見せていただく必要がある場合がございますので、そこはご了承いただければと思います。

2. あらかじめ困り事をまとめておく

泌尿器科を受診する前に、あらかじめ困り事をまとめておくことをお勧めします。

いつからその症状が始まったのか
何かきっかけがあったか
痛みがある場合は、その痛みの程度がどれくらいなのか

そんなことを、あらかじめこうやってメモしておいていただけると、とてもスムーズかなと思います。

もし他のクリニックとかかかられている場合には、そちらのデータとかお薬手帳をご持参いただくと、より情報の共有がスムーズになります。

特に最初にクリニックに受診される時ってのは、不安だし緊張されてると思いますので、「これを質問したいな」とか「心配だな」って思ってても、診察の時って緊張して忘れてしまうことあると思うんですよね。

ですので、あらかじめ不安なこととか心配なこととか、「これ聞いておきたいな」ってのをメモでリストアップして、受診の際に持ってきていただけるとよりスムーズかなと思います。診察の後にお家に帰って、「これ聞き忘れた」とか「これ聞いてけばよかった」そういう後悔を減らすためにも、できればあらかじめメモをご持参いただけるととても助かります。