あの激痛はもうイヤだ!尿路結石を予防する4つの生活習慣

感染対策 院長ブログ

こんにちは! 所沢いそのクリニック院長の磯野です。

突然ですが、「尿路結石」、なったことはありますか? あの「経験した人にしか分からない激痛」…実は私も40歳のときに経験しまして、本当に七転八倒の苦しみでした(汗)。

「もう二度とあんな思いはしたくない!」
「できれば一生経験したくない!」

そう思っている方は、きっと多いはず。
そこで今回は、泌尿器科医の視点から、日常生活でできる「尿路結石の予防法4選」について、分かりやすくお話ししていきます!

今まさに結石で悩んでいる方も、過去につらい思いをされた方も、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

そもそも「尿路結石」って何?

まずは基本のキから。 尿路結石とは、その名の通り「尿の通り道」に石ができてしまう病気です。

  • 腎臓(尿を作る場所)
  • 尿管(腎臓から膀胱へ尿を運ぶ管)
  • 膀胱(尿を溜める場所)
  • 尿道(尿を出す場所)

これらのどこかに、尿に含まれるミネラル成分が固まって石(結石)ができてしまうんですね。
主な原因は、尿が濃くなることです。

なぜあんなに痛いの?尿路結石の主な症状

尿路結石の症状は、石のある場所や大きさで変わりますが、皆さんがイメージする「突然の激痛」は、主に石が尿管に詰まったときに起こります。

細い尿管に石が詰まると、おしっこの流れがせき止められてしまいます。すると、上流にある腎臓が、出口を失ったおしっこでパンパンに腫れ上がってしまうんです(これを水腎症と言います)。
この腎臓内部の圧力が急激に高まることで、あの耐え難い痛みが発生するんですね。

まるでおしっこの通り道で「交通渋滞」が起きているようなイメージです。

その他にも、

  • 血尿(尿路が傷ついて血が混じる)
  • 吐き気や嘔吐

といった症状を伴うこともあります。
ちなみに、石が腎臓や膀胱にあるうちは、意外と痛みを感じないことも多いんですよ。

もし石が見つかったら?診断と治療法

「もしかして…」と思ったら、まずはクリニックを受診しましょう。
診断は、主に超音波(エコー)やレントゲン、そして最も確実なCT検査で行います。

CTなら、石の場所や大きさが一目瞭然です。もちろん、所沢いそのクリニックにもCTは常備しております。

治療法は、石の大きさがカギになります。

  • 8mm以下の比較的小さい石 → 伸び縮みする尿管を通って、自然に排出される可能性があります。お薬を飲みながら、まずは1ヶ月ほど様子を見ることが多いです。
  • 1cmを超える大きな石 → 自然に出ることは難しいため、手術を検討します。

主な手術には2種類あります。

  1. 内視鏡手術(TUL)  尿道から細いカメラを入れ、石を直接見ながらレーザーで砕いて回収する方法。確実性が高く、成功率も高いのがメリットです。
  2. 体外衝撃波(ESWL)  体の外から衝撃波を当てて石を砕く方法。入院期間が短く、日帰りでできる場合もありますが、確実性はTULにやや劣ります。

どちらの治療法が良いかは、石の状態や患者さんの状況によって変わるので、担当の先生としっかり相談してくださいね。

今日から始めよう!尿路結石を予防する4つの生活習慣

お待たせしました!ここからが本題です。 あの激痛を避けるために、普段の生活で意識したい4つのポイントをご紹介します。

予防法①:とにかく水分補給!こまめに飲むのがコツ

基本中の基本ですが、これが一番大事です! 水分をしっかり摂って尿の量を増やすことで、尿を薄め、石の原因となるミネラルが固まるのを防ぎます。

目安:心臓や腎臓に持病がない方なら、食事以外で1.5L~2L

ポイント:温かいお茶やハーブティーがおすすめ。体が温まり、尿路もリラックスします。

コツ:一度にたくさん飲むのは大変なので、1日の中でこまめに飲む習慣をつけましょう!

予防法②:食事に「ちょっとした工夫」を

尿路結石で最も多いのは「シュウ酸カルシウム結石」という種類です。 この「シュウ酸」は、実は身近な食品に多く含まれています。

シュウ酸を多く含む食品:コーヒー、紅茶、ほうれん草、たけのこ、チョコレートなど

「え、大好きなコーヒーもダメなの!?」とがっかりした方、ご安心を。 ポイントは、シュウ酸を「カルシウム」と一緒に摂ることです!

シュウ酸はカルシウムと結合すると、尿ではなく便として排出されやすくなります。つまり、結石のリスクを下げてくれるんです。

工夫の例

  • ブラックコーヒー → カフェオレに
  • ストレートティー → ミルクティーに
  • ほうれん草のおひたし → じゃこや鰹節をかけて

こんな簡単な工夫で予防につながるなら、やらない手はないですよね!

予防法③:軽い運動を習慣にしよう

「運動はすべての健康の基本」と言われますが、もちろん結石予防にも効果的です。 適度な運動は血流を良くし、体全体の代謝をアップさせてくれます。

おすすめ:1日30分程度のウォーキング、軽いジョギング

ポイント:激しい運動である必要はありません。無理なく続けられることから始めましょう!

小さな石なら、運動の振動で下に落ちて排出されやすくなる、なんて効果も期待できますよ。

予防法④:年に一度は健康診断を

定期的に健康診断を受けることで、自分の体の状態をチェックできます。 特に尿検査は重要です。

もし尿検査で「血が混じっていますね(尿潜血)」と指摘されたら、それが結石の早期発見のサインかもしれません。 痛みがなくても、一度泌尿器科で詳しく調べてもらうことで、石が大きくなって激痛発作を起こす前に対処できる可能性があります。

かかりつけのクリニックで構いませんので、年に一度は血液検査と尿検査を受けることを強くおすすめします。

まとめ

いかがでしたか? 今回は、つらい尿路結石を予防するための4つの生活習慣をご紹介しました。

  1. こまめな水分補給(1日1.5L~2L)
  2. シュウ酸はカルシウムと一緒に摂る工夫
  3. 1日30分程度の軽い運動
  4. 定期的な健康診断(特に尿検査)

どれも、今日からすぐに始められることばかりです。 日常生活の中で少し意識するだけで、あの激痛のリスクをぐっと減らすことができます。

このブログが、皆さんの健康な毎日のお役に立てれば嬉しいです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました!

この記事を書いた人
院長 磯野誠

 
略歴
・防衛医科大学校卒業 医師免許取得
・研修医(防衛医科大学校病院、自衛隊中央病院)
・陸上自衛隊武山駐屯地医務室(神奈川県横須賀市)で総合診療に従事
・専修医(防衛医科大学校病院)で泌尿器科診療に従事
・陸上自衛隊善通寺駐屯地医務室(香川県善通寺市)で総合診療に従事
・防衛医科大学校医学研究科
・デュッセルドルフ大学泌尿器科学講座(ドイツ連邦共和国)で泌尿器科がんの研究に従事
・陸上自衛隊第11旅団司令部(北海道札幌市)医務官
・恵佑会札幌病院泌尿器科、札幌医科大学病理学第一講座で泌尿器科がんの診療・研究に従事
・我孫子東邦病院泌尿器科で女性泌尿器科・前立腺肥大症・尿路結石の診療に従事
・所沢いそのクリニック開院

資格・所属学会
・医学博士
・日本泌尿器科学会 専門医・指導医
・日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医
・日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器ロボット支援手術プロクター(手術指導医;前立腺・膀胱、仙骨膣固定術)
・日本内視鏡外科学会 技術認定医
・日本透析医学会
・日本生殖医学会
・日本メンズヘルス医学会 テストステロン治療認定医
・ボトックス講習・実技セミナー(過活動膀胱・神経因性膀胱)修了
・がん診療に携わる医師に対する緩和ケア講習修了
・臨床研修指導医

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